挨拶、椅子の持ち運び、洗濯などの日常生活の練習から始まり、さまざまな教具を使って、感覚教育、言語教育、算数教育へと発展するのがモンテッソーリ教育です。
当園では、モンテッソーリの部屋で自由に教具を使って活動すると共に、是非この活動だけは経験させたいと考えるものをモンテッソーリー教育の中からカリキュラムに入れて、全園児が経験できるよう指導計画を立てています。
大人が実際行っているような日常の生活様式を子どものサイズに合わせて環境構成をして行う。
直接目的 日常生活の練習を通して自立心を養う。
間接目的 人間形成に必要な理解力、行動力の発達を促う。
・挨拶の仕方 |
・返事の仕方 |
・戸の開閉の仕方 |
・咳、くしゃみ、あくびの仕方 |
・お手伝いの仕方 |
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・道具の使い方 |
・順番を待つ |
・先の尖った物の渡し方 |
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・坐る |
・歩く |
・注ぐ |
・貼る |
・縫う(縫い刺し) |
・しぼる |
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・洗濯の仕方 |
・食卓の準備 |
・小動物の世話 |
・植物の栽培 |
・戸棚の整理 |
・掃除の仕方 |
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・手を洗う |
・歯を磨く |
・鼻をかむ |
・スモックを着る、脱ぐ |
・靴を履く、脱ぐ |
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感覚の発達は高次の精神的(知的)な活動に先行しています。子どもの3才から6才は急速な身体発達の時期であり、感覚の活動が知性と関連して形成される時期です。
子どもに感覚を刺激する環境を用意して「作業」する機会を与えます。
直接目的 環境に対する自発的な行動を通して、子どもの感覚機能を洗練する。
間接目的 人間形成に必要な理解力、行動力、意志力、観察力などの発達を促す。
・円柱さし |
・ピンクタワー |
・茶色の階段 |
・長さの棒 |
・色板(T、U、V) |
・色つき円柱 |
・構成三角形 |
・幾何学立体 |
・雑音筒 |
・実体認識袋 |
・二項式の箱 |
・3項式の箱 |
・触覚板 |
・重量箱 |
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子どもは彼をとりまく環境から、言葉を聞きながら、それを学んでいきます。
子どもの精神の構成の中には吸収する心があり、この力(心)は子どもの言語生活を自発的な構成作業のように発達させていきます。しかもこの構成作業はある仕事の結果なのではなく、自然の法則に従いながら無意識のうちに完成されて行きます。 そこでモンテッソーリの言語教育は、子どもの言語生活のより豊かな完成への援助として彼らに適した環境を構成してあげ、子どもがゆとりと自発性を持って、自己を確立し、完成していけるように配慮します。
直接目的 母国語を正確に理解し、表現する基礎を養う。
書き言葉の基礎力を培う。
間接目的 言語教育を通して、文化に対する興味を促し、
豊かな人間性を養う。
・論理的会話 |
・環境の中の物の名称 |
・絵カード合わせ |
・絵本、お話 |
・感覚教育 |
・単語を読む |
・単文を読む |
・文章を読む |
・絵本を読む |
・劇あそび |
○間接準備
・言葉あそび
・音あそび
○直接目的
・メタルインセッツ
・絵カード合わせ
・単語並べ
○書き方の実際
・五十音を書く
・郵便屋さんごっこ
※白鳩幼稚園ではヨーロッパで生まれたモンテッソーリ教育を100%取り入れているわけではありません。日本の文化や自園の実情を考慮してのことです。完全なモンテッソーリ教育との相違点は、@部分的導入であること、A日本文化(特に日本語)の特性を考慮していること、B外国語(英語)教育を取り入れていること、等です。
- 幼稚園独自の系統的な指導です。
- 五十音の読み方の指導からすることはしませんが、読めることを確認し、適切に対応します。
- 坐り方、鉛筆の持ち方、線の書き方から、一応正しい筆順で書けるようになるまでを指導します。
- 日本語を媒介せずに相手の話すことが分かると言う言語体験(文化体験を)することが目的です。